《50歳以上の女性には骨密度検査が必要です》
骨粗しょう症外来とは?
骨粗しょう症の治療は整形外科だけでなく、内科(特に内分泌内科)でも行うことが一般的です。なぜならば、骨粗鬆症は骨の問題だけでなく、ホルモン異常や糖尿病などの内科の病気、喫煙など生活習慣などが複雑に絡み合って起こってくるからです。
当院では、内科クリニックとして骨粗しょう症を全身疾患としてとらえ、併存疾患の検索や治療も同時に行っています。
「いつのまにか骨折」してませんか?
「いつのまにか骨折」とは、転んだり打撲したりしなくても、知らない間の日常動作(重い物を持った、尻餅をついた)で生じる骨折のことです。とくに腰椎が好発部位となっており、
- 背中が曲がってきた
- 身長が縮んできた
- 腰痛が急にでてきた
などの症状は、骨粗しょう症による「いつのまにか骨折」の可能性があります。
女性の場合は60歳以降からは「いつのまにか骨折」の危険が高まってきます。
上記症状をお持ちの片は一度骨密度を腰椎・大腿骨頚部のDEXA法で測定されることをお勧め致します。
なぜ骨密度はDEXA(デキサ)法で測定する必要があるの?
骨密度検査(測定)は様々な方法がありますが、当院では最も正確に測定が可能といわれているDEXA(デキサ)法を採用しております。
当院では2019年9月に骨密度測定装置をHITACHI製のALPHYS LFという新機種に更新しました!!!
この新機種により、今までの機器よりも精度の高い検査がより短時間で行えるようになりました。
このDEXA(デキサ)法は「いつのまにか骨折」の起こりやすい①腰椎と折れた場合歩行不可となり手術が必要になる②大腿骨頚部の骨密度の同時測定が可能です。
X線を使用しますが、被爆量は数μシーベルトであり1年間の自然被爆量(約2300μシーベルト)の1日分にも達しません。
検査時間は腰椎と大腿骨の測定で合計5分程度で、痛くも痒くもない検査です。
骨粗しょう症と診断された場合の流れとは?
骨粗しょう症と診断された方は、以下の様な生活指導・内服・注射剤による治療を行います。
治療効果の判定は6~12ヶ月の間隔を空けてDEXA(デキサ)検査で行っていきます。
《生活指導》
- 食事療法:カルシウムとビタミンDの多い食事を摂ります。当院ではパンフレットを用いて食事指導を行っております。
- 運動療法:骨はある程度荷重をかけることで強くなります。ウォーキングや軽い筋力トレーニングを定期的に行いましょう。
- 紫外線:紫外線を浴びることでビタミンDが活性化します。ただし、紫外線は皮膚がんのリスクにもなりますので、手のひらだけを日光に15分ぐらいかざすだけでも効果があります。
《内服治療》
- ビタミンD製剤
- カルシウム製剤
- ビスホスホネート製剤
- SERM製剤
《注射治療》
- ビスホスホネート製剤
- デノスマブ製剤
- 副甲状腺ホルモン薬