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65歳以上の方へ肺炎球菌ワクチンのご案内

■ 肺炎球菌とは?

肺炎球菌は、高齢の方で肺炎や敗血症、髄膜炎などを起こす代表的な細菌です。
インフルエンザや風邪などで気管を傷つけてしまったときに感染し、免疫力が落ちていると重症化しやすく、ワクチンによる予防がとても重要です。


■ 現在の定期接種ワクチン

  • **定期接種(無料または自己負担あり)**は「23価肺炎球菌ワクチン(PPSV23:ニューモバックスNP)」です。
  • 対象者
    • 65歳の方
    • 60〜64歳で日常生活が大きく制限される持病(心臓・腎臓・呼吸器の重い病気など)がある方

これらの方には、市町村から案内が届きます。接種率向上のため、医師からの積極的な勧奨が推奨されています。


■ 任意接種(自費)で選べる新しいワクチン

2025年から、新たに**PCV20(プレベナー20®)PCV21(キャップバックス®)**が使えるようになりました。

それに伴い2025年9月30日にワクチンの接種スケジュールに改訂が入りました。

ワクチン名型の数特徴
PPSV23(ニューモバックス)23種類長年使われており、現在の定期接種。
PCV15(バクニュバンス)15種類免疫の付き方が強く、PPSV23と組み合わせ可能。
PCV20(プレベナー)20種類2024年から登場。広い型をカバー。
PCV21(キャップバックス)21種類2025年に承認。最も広い型をカバー。

💡PCV21は安全性・免疫効果ともにPCV20と同等で、より多くの菌をカバーします。
💡これにより、「どのワクチンを選ぶか」の選択肢が広がりました。


■ 接種の組み合わせ(例)

  • 初めての方
    → PPSV23を定期接種として接種(またはPCV20/PCV21を自費で選択)
  • 過去にPPSV23を打った方
    → 1年以上あけてPCV20またはPCV21を追加可能
  • より強い免疫を希望する方
    → PCV15を先に打ち、1年後にPPSV23を打つ「連続接種」も選択可

■ ハイリスクの方(基礎疾患がある方)

糖尿病、心臓・肺・肝臓・腎臓の病気、がん治療中、ステロイド治療中などの方は、肺炎球菌感染のリスクが高くなります。
このような方は医師と相談の上、PCV20またはPCV21、あるいはPCV15→PPSV23の連続接種を検討してください。


■ なぜ接種が大切か

  • PPSV23による定期接種で、肺炎による入院が減ったことが確認されています。
  • インフルエンザ流行期の肺炎リスクも減らす効果が報告されています。
  • ワクチンの副作用は軽い注射部位の痛み程度で、重い副反応は非常にまれです。

■ まとめ

  • 65歳になったら「PPSV23」の定期接種が基本。
  • より広い効果を望む場合は、「PCV20」「PCV21」「PCV15+PPSV23」なども選択可能。
  • 基礎疾患がある方は特に、かかりつけ医と相談を。

📌 当院での接種について

当院では、患者さんの年齢・持病・これまでの接種歴に合わせて、最適なワクチンをご提案いたします。
お気軽にご相談ください。

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