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コロナワクチンはこれだけ知っといてください!!!

こんにちは。日本内科学会 総合内科専門医の舟木です。

詳細は未定ですが、京都市でもコロナワクチンが今月中に医療従事者から摂取開始となるようです。

私は迷わず打ちますので、コロナワクチン(COVID-19ワクチン)について色々調べた結果、これだけ知っといてください!!!という内容を書いてみようと思います。

目次

日本で使用される予定のコロナワクチン

大きく分けて2種類あります。

①mRNAワクチン(ファイザー社開発のワクチン、モデルナ社開発のワクチン)

mRNAという遺伝情報を投与して身体に覚えさせるメカニズムです。mRNAはタンパク質であり病原体ではありませんし、人間の細胞に取り込まれることも無いため、人間の遺伝情報に変化を与えることはありません。ただし、mRNAは非常に不安定な物質であり、-80℃で保管する必要があります。また人間に投与されるのは今回が初めてとなります。現在、2021年2月下旬から使用される予定のワクチンはファイザー社開発のワクチンです。

②ウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ社開発のワクチン)

無害化されたアデノウイルスというウイルスにコロナウイルスの遺伝子を組み込んで人体に投与し、ウイルスに情報を運んでもらう(ベクター=運び屋)メカニズムです。すでに他の病気でウイルスベクターを用いた治療は行われています。冷蔵庫でも保存できるのが強みです。

以後、ファイザー社開発のワクチンについて書いていきます。

ワクチンの接種方法、効果と副作用について

接種方法は16歳以上の人が対象となり、21日間隔で2回筋肉注射します。

効果は、投与2ヶ月間はCOVID-19の発症が約95%予防されるです。言い換えますと、臨床試験において、ワクチンを打たなかったグループよりも打ったグループの方が発症率が95%少なかったという事になります。これはインフルエンザワクチンよりも効果が高いと言えます。効果がいつまで続くのかは解っていません。

副作用ですが、注射部位の痛み(80-90%)、発熱・倦怠感(55-83%)、重篤な副作用は0.6%となっています。副作用は2回目の方がやや発生しやすい事が解っています。

重篤な副作用とはアナフィラキシーという強いアレルギー反応がほとんどで、100万接種あたり5例との報告があります。これは、インフルエンザワクチンよりも少し高いと言えます。接種後15分以内に起こる事がほとんどであり、アナフィラキシーが起こった場合は、アドレナリンの注射で対応可能です。

これまでにワクチンや注射剤でアレルギーが出た人は慎重投与となっています。(禁忌ではない)

妊娠中や授乳中の人への接種は現時点では推奨されていません。(禁忌ではない)

結局、打った方が良いのか?

コロナワクチンの接種はインフルエンザワクチンと同様に強制ではありません。個人が、自分の置かれている状況(仕事や家族個性、基礎疾患、アレルギーの有無)を考慮して最終的には自身で判断する必要があります。

コロナワクチンを打った方が良いのか?と問われる機会が増えてきていますが、私個人の意見としましては、ワクチンや注射でアレルギーが無い人であれば打った方が良いと考えています。その理由は、新型コロナとの戦いはおそらくあと数年はかかるため、今後も感染のリスクは続きますし、感染すれば後遺症などの報告もあります。新薬が出たとしても、その新薬の安全性もワクチン同様長期間観察しないと確実な事は言えないわけです。よって、安全性を完全に確認してからとなると、いつまで経っても新しい薬やワクチンは使用出来なくなってしまいますので、ある程度の見切り発車といいますが、思い切りは必要です。

そして何よりも、コロナワクチンは超特急で開発されましたが、その基盤となる技術はずっと昔から研究され続けてきた技術であり、しっかりしたものなのです。不安を煽る報道やワイドショーに惑わされずに冷静に判断する必要があると考えています。

打たないことによるデメリットと打った事によるデメリットを天秤にかけますと、私個人は医療従事者であり発熱外来も行っておりますので、打たないことによるデメリットが圧倒的に多いと判断しています。

よって、迷わず迅速に接種するつもりです。

以上、コロナワクチンについて書いてみました。

参考になりましたら幸いです。

監修・文責 日本内科学会 総合内科専門医 舟木 準

以下、新型コロナワクチンに関するよくある質問にお答えしています。クリックして見てください。↓↓↓

新型コロナワクチンの疑問にお答えいたします!

 

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