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医学的根拠のある薄毛の治療を解説します。

こんにちは。院長の舟木です。

今回はAGA(男性型脱毛症について解説します。

AGAが医療機関で治療できるということは、株式会社MSD(旧万有製薬)の爆笑問題さんを起用した「お医者さんに相談だ」というCMでご存じの方も多いでしょう。実際にAGAの治療を受けられている患者さんは現在非常に多くなってきています。

目次

AGAを簡単に解説すると、、、

 頭頂部型の初期AGA

AGAは男性の薄毛のことで、原因は①遺伝 ②ホルモンの分泌量と言われています。遺伝にかんしてはどうしようもありませんので、AGAの治療は②のホルモンの分泌量をターゲットにしています。

薄毛の原因となるホルモンはDHTと呼ばれるホルモンで男性ホルモン(テストステロン)が変化して産出されます。よって、単純に男性ホルモンの多い人は薄毛になり易いと言えます。このDHTを抑える治療がAGAの治療の主体となります。

その他、頭皮の血流を良くするための内服や外用、ビタミンやミネラルのサプリメントも多数発売されており、玉石混交といった状況となっております。

医学的根拠のあるAGAの治療はこれしかない!!!

現時点でAGAの治療で医学的根拠があると認められている治療は意外に少なく、選択肢は以下の通りです。

  • フィナステリド(商品名:プロペシア)
  • デュタステリド(商品名:ザガーロ)
  • ミノキシジル
  • アロビックス
  • 手術

フィナステリドデュタステリドは内服薬です。これらの薬はDHTを抑える作用があり、デュタステリドの方が効果が高いと言われています。ただし、デュタステリドの方が性的機能の衰えなどの副作用が強くでるようです。どちらも、後発品が発売されており昔にくらべお薬代が安くなりました。当院ではフィナステリド、デュタステリドの院内処方を自費診療で行っております。

ミノキシジルは内服と外用剤があります。これもCMなどで大変有名な商品ですが、「リアップ」はこの成分が入った外用薬です。この薬は作用部位の血流を良くすることで頭皮であれば発毛を促進する作用があります。ミノキシジルは内服薬もありますが、内服だと全身に作用してしまうため、全身の体毛が少し濃くなるという点がネックとなります。全身の血流を低下させる喫煙という行為はまさにミノキシジル内服と逆の効果がある、”禿げ薬”となりますので、今すぐ禁煙されることを強くお勧めいたします。もう一度言います。”喫煙は禿げ薬”です。

アロビックスは外用薬で円形脱毛症のほか、乾性脂漏や尋常性白斑の治療にも用いられます。AGAに対する効果は低く、副作用は皮膚のかぶれがあります。

手術は美容外科で行われています。薄毛というのは頭頂部に見られるますが、周辺~襟足にかけては稀です。よって、周辺~襟足部分の皮膚を剥がして毛根を取り出し頭頂部など薄毛の部分の皮膚に移植していくという方法です。かなりハードルが高い治療です。

個人的には食事・睡眠といった生活習慣が一番大切

ほとんどの病気にも言えることですが、バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレス・過労の蓄積を避ける、多量の飲酒を避ける、禁煙する、適度な運動をするはやはりAGAに対しても非常に有効であると考えています。医者がこういった事を申し上げると、「また、食事と運動かよ。。」と思われるかもしれませんが、食事や運動と行った生活習慣を改善するだけで、全ての病気・体調不良・薄毛(AGA)・勃起障害(ED)が改善するわけですから、やらない理由がないのです。

以上をまとめると、、

手軽にAGAの治療がしたいという方は、

フィナステリドorデュタステリドの内服+ミノキシジル(市販のものでOK)の外用+生活習慣の改善

でよいのではないでしょうか?ただし、しつこいようですが、いくら医学的根拠のある治療をやっていても食事や生活習慣が良くないと治療効果も十分にはでないと言えます。

監修・文責  日本内科学会 総合内科専門医 舟木 準

 

 

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