こんにちは。院長の舟木です。
現在京都市でも新型コロナウイルスの感染拡大が続いております。
現在の状況では、人の集まる場所には新型コロナウイルスが存在していると考えて行動しなければいけません。
以下の行動を基本動作として徹底していただく必要があります。
①室内の人が集まる場所に行かない(特に換気の悪い場所)
人から人へ感染するわけですから、人が集まる場所にはウイルスがいる可能性が高いです。
咳やくしゃみエアゾールという飛沫に付着して空気中を舞っている事もありますし、ドアノブや人が手で触れる場所に付着しています。
それでも行く必要があるのか、今一度考えてから行動されることをおすすめいたします。
②手を石鹸で洗うかアルコールで消毒する
アルコール消毒液が品薄状態になっていますが、石鹸でよく手を洗えばほぼ同程度の効果があります。この場合重要なのは、石鹸を使用することと時間をかける事です。手洗いの時間とウイルスの除去率は比例します。最低15秒は洗った方が良いと思います。
③顔を手で触らない
人は無意識に手で顔を触っています。よって、意識して顔を触らないようにしなければいけません。顔には目・鼻・口という粘膜部分があり、ウイルスの侵入ルートになります。粘膜は防御力が弱いのです。よくあるのは現在花粉症シーズンのため目や鼻が痒い・むずむずするという症状のため目や鼻を擦ってしまう事があるかと思います。これは極めて危険な行為です。どうしても触らないといけない場合は、上記②を実施してからにしましょう。
④風邪症状が出たときは自宅療養する
これは一般の方には理解されにくいかもしれません。風邪なのになぜ病院に行ってはいけないのか?そう思われるのは当然です。なので、こちらで解説させていただきます。
風邪というのはウイルス感染であり、現在風邪のウイルスを殺す薬がありません。新型コロナウイルスも同様です。
では風邪薬は何のためにあるのかといいますと、風邪の症状を和らげるためにあります。
たとえば、熱でしんどい→解熱剤 頭が痛い→鎮痛剤 咳がでる→咳止め など。
よって、飲んでも飲まなくても風邪が治る早さには影響しません。どうしても飲まれたい場合は市販の風邪薬で良いでしょう。ちなみに抗生物質は全くの不要ですし、むしろ腸内細菌を荒らしたりしますので有害です。
ただし薬局に風邪薬を買いに行くという行為は、感染を広げる可能性がある事を頭に置いておいてください。薬局で人にうつすかもしれないしうつされるかもしれません。
これは病院でも同じです。さらに病院は持病をもった患者さんが来られていますので、もしうつしてしまった場合は命に関わる事態になることがあります。うつされるリスクも病気の人が来られる場所ですから薬局よりも高いでしょう。
よって、家庭で体温を朝晩で測定し紙に記録しながら自宅療養をしてもらう事が、まず行うべき基本動作となります。その際、家族への感染も十分に注意し接触を避けておく事が必要です。
もちろん自宅療養をしていて、高熱が4日以上続く、呼吸苦が出現してきたという場合はいよいよ新型コロナウイルスの感染を疑わなくてはいけません。
その場合は、必ず自己判断で病院を受診されるのではなく、帰国者・接触者相談センターに電話相談(075-414-4726)し指示を受けてください。然るべき医療機関への受診を手配してくれます。
以上が新型コロナウイルスに対する我々がとるべき基本動作となります。
これは非常に重要ですので、周りの人とも共有していただくと良いと思います。