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夜中に足がムズムズ不快で眠れない方へ

こんにちは。日本内科学会総合内科専門医の舟木です。

目次

【むずむず脚症候群とは?】

みなさんは、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)という病気をご存知でしょうか?

この病気は、以下の四つの症状を来す病気で、不眠やうつの原因になると言われております。

  1. 足がむずむず不快でじっとしていられない
  2. 安静時に出現する
  3. 運動や足を動かすと症状は消える
  4. 夕方~夜間に出現する

【むずむず脚症候群の原因は?】

この病気は不快な刺激を抑制するA11という神経細胞の働きが弱る、または、ドーパミンという脳内伝達物質の産生が低下すると起こると言われています。

なぜA11の働きが弱るのかは不明ですが、ドーパミンは鉄分が材料になっておりますので体内で鉄分が欠乏すると発症します。

また、腎臓の病気、パーキンソン病、様々な薬物により発症することも分かっております。

【むずむず脚症候群の治療は?】

薬物による治療と薬に頼らない治療があります。

薬物治療はビ・シフロール(プラミペキソール)やLドーパというお薬を使用しますが、眠気・吐き気などの副作用や腎臓の悪い患者さんへの投与には注意を要します。また、治療は長期間にわたることが多く、眠気のため車の運転は控える必要があります。

それに対し、非薬物治療としましては以下のものがあげられます。

  • 禁煙
  • 鉄分の多い食事(卵黄・海藻・きなこ)
  • カフェインを控える(コーヒー・紅茶・緑茶)
  • アルコールを控える
  • マッサージをする

以上、むずむず脚症候群について書いてみました。

心当たりの患者さんは、睡眠外来を専門に行っている医療機関を受診されるのが良いでしょう。

監修・文責  日本内科学会総合内科専門医 舟木 準

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