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C型肝炎の新しい治療について

こんにちは。院長の舟木です。

今回はC型肝炎の新しい治療について書いてみます。

これまで、C型肝炎の治療はインターフェロン(IFN)という注射を含む治療が中心でしたが、インターフェロンの副作用が問題となっておりました。

インターフェロンの副作用は、発熱、頭痛、皮膚炎、脱毛、鬱(うつ)、血球現象などがあり、治療期間も長期間でしたので、副作用のため治療を中止せざるをえない患者さんも少なくありませんでした。

近年、このインターフェロンを使用しない飲み薬のみの治療が始まっています。効果もインターフェロンより高く、副作用が少ないという画期的な治療です。

この新しい治療は直接作用型抗ウイルス剤(DAA製剤)による治療で、現在数種類が使用可能となっており、特に難治性とされていたジェノタイプ1型での治療効果が大きく向上しました。副作用が少ないため、より高齢の患者さんや代償性肝硬変の患者さんへの治療も可能となっております。

また、治療期間が12週(8週というお薬も登場しました!)と短いというところもポイントです。

逆に注意点ですが、併用禁忌となっている薬剤があるという点です。特に、最近はジェネリック医薬品などの流通により、同じ薬でも名前が何種類もついているため、お薬手帳などを使用して十分にチェックする必要があります。また、ハーブ茶などの健康食品の併用も禁止されている薬剤があります。腎機能障害や貧血のある患者さんは治療ができないこともあります。

また、この薬剤は一錠あたりの薬価が恐ろしく高価(一錠で数万円!!!)ですので、紛失などには十分に注意いただく必要があります。

そのため当然治療費が高額となってしまいますが、日本肝臓学会認定の専門医による診断書の作成により、公費負担が受けられ、患者さん自体の負担はかなり軽減される制度があります。

当院は院長が日本肝臓学会認定の専門医資格を有しておりますので、治療をご希望の方はお気軽に当院へご相談ください。

監修・文責:日本肝臓学会認定肝臓専門医 医師 舟木 準

 

 

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