アトピー性皮膚炎は、アレルギー体質と乾燥肌体質が相まって発症することが多いです。
一度よくなっても、ちょっと油断するとすぐに再燃することも少なくありません。
肉眼で皮膚がきれいになっていても、顕微鏡レベルではまだまだ炎症が残っていることが多いのです。
なので、再発させないための工夫として、以下の二つの方法が推奨されています。
①リアクティブ療法
一度よくなったら、ステロイドは使用せず保湿剤でスキンケアのみを継続する。皮疹が再燃したら速やかにプロトピックやステロイド外用を開始し炎症を抑えるという方法。
②プロアクティブ療法
一度よくなった後も、保湿剤でのスキンケアに加え、週に2~3回程度プロトピックやステロイド外用を皮疹があった部位に継続して外用し、再燃がないことを確認しながら徐々に外用薬の回数を減らしていくという方法。
再発が起こりにくいという点で②のプロアクティブ療法が優れていたという報告があります。
このように、一旦良くなったかなという状態からも、もうひと押しの治療が大切なのです。