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インフルエンザ予防接種の効果について

2020年10月8日追記

高齢者はなぜインフルエンザワクチンが必要なの?

65歳以上の高齢者は京都市の補助でインフルエンザの予防接種を受けることが出来ます。これは、高齢者がインフルエンザに感染すると、その後肺炎を発症し命に関わることが起こりやすいため、それを予防するための国策といえます。同様に肺炎球菌ワクチンも公費の補助があります。

特に2020年度は新型コロナウイルスの蔓延もあり、発熱症状を来した場合にこれまでのようにいつでも医療機関を受診できる状況では無くなっています。(発熱外来の時間帯に限定されることが多い)よって、高齢者に限らず今年はインフルエンザワクチンを接種されることをお勧めいたします。

インフルエンザワクチンの予防効果は年代により変わる?

インフルエンザのワクチンを接種しても
①6~11か月の乳児
②13~15歳の中学生
には発症予防効果がないとの研究結果が慶応大などの研究チームによって発表されました。

一般的にインフルエンザワクチンはA型に予防効果が高く、B型には効果が低いとされております。

一方で、インフルエンザワクチンには重症化を防ぐ効果が期待されおり、全年齢を対象に調べた結果、重症化の可能性がA型全体で76%減り、H1N1型では90%減ることが確認されたとのことです。とくにインフルエンザ脳症に代表されるウイルス性の脳炎は、頻度はまれですが非常に予後が悪く注意が必要です。

以上のまとめとして研究チームの代表は

「乳児に接種が広がっているが、効果が無いことが分かった。一方、小学生ぐらいまでの小児は積極的にワクチンを打った方が良いことが示された。13~15歳の中学生で効果が見られない理由は今後の検討課題だ」

とコメントされております。

インフルエンザワクチンは打つべきなの?

ここからは私見ですが、上記の予防効果が認められなかった年代の方でも、受験生の方は念のために、それ以外の方はインフルエンザ脳症のような重症化を防ぐ意味で、なるべく接種というのが良いのではと考えております。特に2020年は新型コロナウイルス感染症が蔓延しており、発熱を来した場合に、「これは新型コロナの熱なのか?インフルエンザの熱なのか?」で非常に悩むケースが増えると思われます。こういった状況を避けるためにも、すべての年代の方がインフルエンザワクチンを接種し、少しでも発熱するリスクを下げておく事が必要ではないかと思っています。

当院では、原則予約制でインフルエンザワクチン接種を行っております。

ご希望の方はお電話又は受付で予約取得をお願いいたします。

監修・文責 日本内科学会総合内科専門医 舟木 準

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