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新型コロナワクチンの疑問にお答えいたします!

こんばんは。院長の舟木です。

京都市でも高齢者の方への新型コロナワクチンの接種が始まります。

そこで、患者さんからよく頂く質問、疑問点を解説させて頂きます。

  • 急いで作ったワクチンは危険では無いのですか?

→mRNAを利用するというベースとなる技術は20年前から研究されていた物です。また安全性を調べる臨床試験は第3相試験まで行われており、省略されているわけではありません。

  • 新型コロナワクチンの効果は?

→日本で接種が始まるファイザー社のワクチンで6ヶ月間効果が持続することが確認されています。これは現時点での期間のためさらに長い期間効果がある可能性が高いです。効果というのは、感染予防効果、発症予防効果、重症化予防効果、集団免疫効果があると言われています。感染が100%予防出来るわけでは無いため、ワクチン接種後もソーシャルディスタンスを保つ事など通常の感染予防は引き続き必要となります。

  • 子供も新型コロナワクチンは打てる?

→現在ファイザーワクチンは16歳以上が対象であり、米国で6ヶ月~15歳の小児への接種の安全性・効果を判断する試験が行われています。アストラゼネカ、モデルナワクチンは欧米で18歳以上が対象となっており、同じく小児への適応が調査中となっています。

  • 変異ウイルスにもワクチンは効果があるのですか?

→現在、複数の変異ウイルスが確認されています。変異の種類により、ワクチンの効果にほとんど影響を与えないものから低下させるものまで報告されていますが、効果が全く無くなってしまうということは無いようです。また、変異ウイルスに対する改良型ワクチンの開発もすでに始まっています。mRNAを利用するワクチンは開発が早いという事が利点であり、個人的にはそこに期待していますが、季節性インフルエンザワクチンの様に毎年ワクチンを接種する必要がでてくる可能性があります。

  • 新型コロナワクチンでなぜ副作用がでるのですか?

→現在副作用としてい報告されているものは、発熱や接種部の疼痛とアレルギーが主です。発熱や接種部の疼痛は炎症がおこるから発生するのですが、そもそもワクチンというには炎症をおこしてナンボの物なのです。炎症が起きないと免疫応答が起こらないので、これは仕方ありません。

次にアレルギーですが、新型コロナワクチンにはポリエチレングリコールという物質が含まれています。これは身近にある物質で例えば化粧品や歯磨き粉に含まれています。この物質にアレルギーがあると、ワクチン接種でアレルギー反応が起こる事があります。このアレルギー反応で重篤な物がアナフィラキシーで、発生頻度は稀で20万人に1人です。アレルギーなので、新型コロナワクチンに限らず全ての薬や注射、もっと言えば食品(ピーナッツなど)やハチに刺された場合でも起こりうるものです。

  • 副作用の発熱について詳しく教えてください

→発熱は全てのワクチンで報告されている副作用です。新型コロナワクチンにおいて、発熱は1回目よりも2回目の接種時に多く見られます。38度以上の発熱は2回目の接種において、若年者で16%、高齢者で11%見られ、数日で軽快すると言われています。熱でどうしてもしんどい場合は解熱鎮痛剤の内服を行いますが、熱もでていないのに解熱鎮痛剤を予防的に使用することはワクチンの効果を減弱させると言われており避けた方が良いでしょう。

  • アナフィラキシーとはなんですか?

→体内へのアレルゲンの侵入により全身性にアレルギー反応が起こり生命に危険を及ぼす過敏反応をアナフィラキシーと言います。平たく言えば、強いアレルギー反応の事です。ファイザーワクチンではその頻度は100万回接種で5人と言われています。ちなみに、今回の新型コロナワクチンを含まない全てのワクチンによるアナフィラキシーの発生頻度の平均値は100万回接種あたり1.3人と言われています。ちなみに、

ハチ毒によるアナフィラキシーの発生頻度は3000回刺された場合に1~2回

抗生物質の点滴によるアナフィラキシーは100万人に1~1000人

食物(卵やピーナッツ、ソバなど)によるアナフィラキシーは全国の保育施設からの統計では年間4%報告されており、

新型コロナワクチンでのアナフィラキシーよりももっと恐れるべき物が沢山あるのであります。

  • 新型コロナワクチンと相互作用のある薬はありますか?

→現時点では報告はありません。しかし、その他のワクチンとは2週間以上あけて接種することが必要です。また、発熱予防のために解熱鎮痛剤の内服してワクチンを打つとワクチンの効果が減弱されるため、推奨されていません。また、高ヒスタミン剤(花粉症などのアレルギーの薬)を内服していればアナフィラキシーを予防できるわけでは無いため、こちらも推奨されていません。

  • 筋肉注射ではなく皮下注射ではダメなのですか?

→日本ではワクチンは皮下注射が一般的ですが、これは世界的には少数派で、ワクチンは筋肉注射が原則というのが世界のスタンダードなのです。なぜかと言いますと、筋肉注射の方が局所の痛みや腫れが少なく安全に接種できるからなのであります。また筋肉注射後は局所を揉む必要はなく、血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は2分間の圧迫が必要となるぐらいです。このあたりは一般的に誤解されている部分なので注意が必要です。

  • ワクチンの予約が取れないとききましたが大丈夫ですか?

→2021年3月時点で、新型コロナワクチンの無料接種は2022年2月末まで行われると政府が発表しています。ワクチンを心待ちにされていた方が多く、最初はワクチンが十分に流通しないため需要と供給の関係で予約をとることが難しくなっています。でも、心配は要りません。必ず近い将来に国民のほとんどの人にワクチンが行き渡ります。現在、国の方針としてリスクの高い高齢者から優先に接種が行われる方針となっています。勿論早く打てるに超したことは無いのですが、予約がとれない方はもう暫くお待ちください。

以上が、よく頂く質問の回答となります。今後も追記を予定していますのでご参照ください。

監修・文責 日本内科学会 総合内科専門医 舟木 準

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