ご無沙汰しております。院長の舟木です。久々の更新となります。
このご無沙汰期間に、当院は様々な医療機器の導入を行いました。
お腹が張りにくい炭酸ガスを使用しています
私の専門分野である、大腸内視鏡検査ですが、内視鏡装置とファイバーを昨年秋に新しい機種に更新したのですが、さらに今年の4月から新兵器である【炭酸ガス送気装置】を導入しました!
そもそも、大腸内視鏡検査はカメラの先端から空気を送り込んで大腸を膨らませて観察します。腸がしぼんだままですと、病気が見つからないので膨らませるしか無いんです。
ところが、膨らませた後は患者さんのお腹は張ったままです。もちろんカメラを抜いてくるときに空気を吸い取って脱気して終了するのですが、それでも全てのガスが吸い取れるわけではありません。
よって、検査後にお腹がはって苦しい・痛いという経験をされた患者さんは多いのではないのでしょうか?
そこで、この炭酸ガス送気装置が威力を発揮します。炭酸ガスは腸管から速やかに吸収され消失するのが特徴ですので、検査中だけでなく検査後のお腹の張りや痛みが軽減されると言われています。
若干操作ボタンが従来の物と異なるため、最初は操作性に慣れず、半信半疑で使用しておりましたが、最近は患者さんから「前よりも楽に受けれました!」というお声を頂戴することが多くなりました。(もちろん全員がそう仰るわけではありません、、、。)
内視鏡医にとって、「前よりも楽に受けれました!」というお声は、最高の賛辞であり、この炭酸ガス送気装置を導入して本当に良かったと思っております。
大腸内視鏡によるお腹の張りで辛い思いをされたことがある患者さんは、ぜひ一度炭酸ガス送気で検査を受けてみられたらどうでしょうか?
監修・文責:日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 医師 舟木 準