こんにちは。院長の舟木です。
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今回は、ステロイドによる骨粗しょう症についてお話いたします。
ステロイドは塗り薬など外用しているぶんには骨への影響は無いのですが、リウマチやその他の自己免疫疾患でステロイドを長期内服されている方は、骨粗しょう症のリスクが高まります。
よって、ステロイドの内服治療をされている患者さんは、同時に骨粗しょう症の治療もされている方がほとんどです。
一般的によく言われているのは、 プレドニゾロンで5~7mg/日相当量以上を3ヶ月以上使用する場合は骨粗しょう症の治療も併用するというものです。
骨粗しょう症で問題となるのは、胸椎や腰椎などの椎体骨折(圧迫骨折)と大腿骨頚部骨折です。
ステロイドを内服していると骨は弱くなります
同じ骨密度でもステロイド使用者ではステロイド非使用者よりも1年後の椎体骨折発生率が高いということが報告されていることから、ステロイドの内服治療をされている方は注意が必要となります。
具体的には以下の点に注意をしていただく必要があります。
- 適度な荷重運動
- 禁煙
- 過度の飲酒を避ける
- 食事によるカルシウムとビタミンD の十分な摂取
- 転倒リスク評価,
- DXA 法による骨密度の評価
ステロイドの内服治療中の方は、現在の骨密度を把握しておくことは非常に重要です。
京都市西京区ふなきクリニックではDXA法による骨密度測定が可能です。
DXA法は現在行われている骨密度の診断では最も精度の高い方法です。
ステロイドの内服治療の方は当院にお気軽にご相談下さい。
監修・文責 日本内科学会 総合内科専門医 舟木 準