こんにちは。日本内科学会総合内科専門医の舟木です。
目次
カフェインで目が覚めるといわれるのはなぜ?
コーヒーや緑茶にはカフェインが含まれています。
カフェインには覚醒効果があることが知られていますが、なぜなのでしょうか?
疲れて眠くなると脳内でアデノシンという物質が増えてきますが、カフェインはこのアデノシンの作用をブロックすることで眠気を取り去ってくれるのです。
ただしカフェインには依存性があり、大量に摂取をし続けると効果が低下してきます。
よって、効果的にカフェインを効かせるには、摂取量を厳守することが大事です。
この点は睡眠薬や安定剤と同じですね。
カフェインの理想的な摂取時間は?
カフェインは口から摂取して15~120分で血中濃度が最大になりますので、カフェインの効果が続く時間は接種後2~4時間となります。
午前中に頭を覚醒させるためには午前9時にカフェインを摂取するのが理にかなっています。
逆に夕食後からは、質の高い睡眠を得るためにもカフェインの摂取は控えた方が良いでしょう。
ここで一つ補足ですが、コーヒーなどのカフェインで胃が荒れると言われてますが、これは、
カフェインが自律神経の交感神経というものを刺激するため、胃酸分泌が増えることによります。
よって、空腹にコーヒーを飲むのはあまり良くないかもしれません。
また、胸やけの症状の原因となる逆流性食道炎は胃酸過多が原因の病気であり、そういった方は、コーヒーの飲み過ぎにご注意下さい。
監修・文責 日本消化器病学会専門医 舟木 準